不登校の中3、千葉県公立高校は受けられる?入試まで117日の準備

出席日数が少ないから、公立高校は難しい。そう決める前に、県の実施要項を読んでみてください。

今日は2026年10月22日。千葉県公立入試の学力検査(2027年2月16日・17日)まで、あと117日です。不登校や登校しぶりがあっても、千葉県の公立高校は受けられます。実施要項に「出席日数が少ない人は受けられない」という定めは、読んだ範囲では見つかりませんでした。

ただし、受けられることと、合格しやすいことは別の話です。この記事では、県の資料で確認できたことと、確認できなかったことを分けて書き、そのうえで今日から2月までの進め方を順に示します。

千葉県の公式資料で確認できたこと

調べたのは、千葉県教育委員会の「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」と、2024年に県が公表した入学者選抜の改善点のページです。保護者が押さえておきたい点は、次の3つでした。

  • 調査書の「出欠の記録」は、令和8年度の選抜から削除:県は、配慮が必要な生徒の心理的負担を避けるため、「総合的な学習の時間の記録」「出欠の記録」「行動の記録(第3学年)」「総合所見」の4項目を調査書から削る、と公表しています
  • 調査書は、必修教科の評定の全学年の合計値を中心に数値化:配点は各高校が決めます
  • 評定のつかない教科がある場合:実施要項には、調査書の教科の学習の記録に評定の記載のない教科がある場合などは、他の選抜資料と併せて、他の人の資料と比べたうえで総合的に判定する、と書かれています

つまり、出席日数そのものが点数になる形ではなくなっています。一方で、評定は残ります。学校に行けない期間が長いほど、評定がつかない・低くなる教科が出やすいのは事実なので、「評定がどうなっているか」を最初に確認する必要があります。

塾系の解説では、年間30日以上の欠席で「審議の対象」になるといった目安が書かれていることがあります。これは他県の例や一般論として語られていることが多く、千葉県の公式資料では確認できませんでした。千葉県では、審議の対象とする評価の基準は各高校が定めて公表する「選抜・評価方法」に書かれます。実施要項にも、各高校が審議の対象と定めた評価がある人は特に慎重に審議する、とあります。

塾以外の選択肢も含めて、遅れた単元を戻る方法を早めに比べておきたい方は、千葉県に対応している家庭教師を無料で比べられるサービスもあります。

出典:千葉県教育委員会「令和8年度以降の入学者選抜の改善点」/令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項(2026年10月22日確認)

調査書の様式の変更点は、別の記事でも整理しています。

→ 出欠・所見欄が消えた!2026年改訂・新調査書の裏側

「自己申告書」は何のための書類か

実施要項には、様式4「自己申告書」があります。様式の文面は「障害又は病気、怪我等の状況について申告します」で、志願者本人が記入して提出できる書類です。

押さえておきたいのは、次の3点です。

  • 提出するかどうかは任意で、「提出することができる」とされています
  • 実施要項に「提出された自己申告書は、選抜の資料としない」「提出されたことにより、不利益な取扱いをすることのないよう十分に留意する」と明記されています
  • 封をして、中学校を通じて(または直接)志願校の校長に出します

ここで注意が必要なのは、様式の文面が「障害又は病気、怪我等」である点です。不登校の理由の書き方にこの様式を使えるのか、使うならどう書くのかは、実施要項だけでは判断できませんでした。志望校と在籍中学校の進路担当の先生に「うちの場合はこの書類を出せるか」を、入試登録が始まる前に聞いておくのが確実です。

なお、県の案内ページには「令和7年度の選抜から、欠席が多い理由を説明する自己申告書を出せる」という趣旨の記述が出てきましたが、令和9年度の様式で同じ扱いになるかは、私が確認できた資料では裏づけがとれていません。制度が変わっていることもあるので、最新の様式と実施要項で確認してください。

全日制だけが道ではない:千葉県の選択肢を整理する

実施要項には、全日制の一般入学者選抜のほかに、次の課程や選抜が載っています。向き不向きを先に決めつけず、「出席のペースが保てる形はどれか」で比べると整理しやすくなります。

全日制の一般入学者選抜

  • 学力検査(国語・数学・理科・社会・英語の計500点)、学校設定検査、調査書で選抜します
  • 日程:2月16日(火)・17日(水)。登録・納付は1月12日(火)〜2月1日(月)
  • 学校設定検査は、面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査などから各校が選びます。志望校ごとの内容は、県の「高等学校別検査の内容等一覧」で確認します

地域連携アクティブスクール

  • 実施要項では、各高校が別に定める検査の結果と書類審査などで選抜する、とされています
  • 検査日は一般入学者選抜と同じ2月16日・17日です
  • どの学校が対象か、検査の中身は、県の公開資料で確認します(この記事では学校名は挙げません)

定時制・通信制

  • 通信制の一期入学者選抜は、県の案内ページで確認できた範囲では、2月16日に面接と作文を行い、志願理由書の提出が必要です。この選抜の対象校は、千葉大宮高校の通信制(普通科)の1校でした
  • 定時制は課程によって日程と検査が異なります。県の「定時制の課程 高等学校別検査の内容等一覧」で確認します

出典:千葉県教育委員会「通信制の課程の一期入学者選抜の検査の内容等」(2026年10月22日確認)

私立高校や、実施要項に載っていない高校(通信制の私立など)の条件は、学校ごとに違います。募集要項で確認できていないことは、この記事では書いていません。

入試まで117日:今日から2月までの進め方

順番を間違えると、時間を使い切ってしまいます。次の流れで進めてください。

今週:事実を集める(所要は数日)

  • 在籍中学校の担任か進路担当に、現在の評定の状況(評定がつかない教科の有無)を聞く
  • 志望校(候補を2〜3校)の「選抜・評価方法」を、各校のウェブページで読む。10月15日から公開されています
  • 各校の学校設定検査が面接なのか、作文なのか、集団討論なのかをメモする
  • 自己申告書を出せるかを、中学校と志望校に聞く

10月末〜11月:進路の本命と保険を決める

学校に通えていない期間があると、学力検査の得点で挽回する形になります。ただ、全教科を一度にやり直すと、117日では足りなくなります。数学と英語は前の単元の理解が土台になるので、つまずきの出発点を探して、そこから現在の単元までを一本の線でつなぐ形が現実的です。戻り方は別の記事で詳しく書いています。

→ 授業についていけない中3、どこまで戻る?千葉の入試まで117日の進め方

学習の遅れがある場合、学校に通えない期間の勉強は、同じ年齢の生徒と比べるほど手が止まりやすくなります。そのため、千葉県に対応している家庭教師の料金を、無料で比べておくと、自宅で一対一で進められる選択肢を、通塾の場合と同じ物差しで判断できます。

次のどれかに当てはまるなら
  • 教室に入ること自体が負担で、集団授業や自習室を使いにくい
  • 中1・中2の単元が抜けていて、どこから戻ればよいか、親では判断できない
  • 生活のリズムが不規則で、決まった時間に通塾するのが難しい
  • 面接や作文の練習を、家で落ち着いて始めたい

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11月〜12月:学校設定検査の準備を始める

面接や作文は、点数に直接関わる検査です。話すこと自体が負担になる場合は、いきなり面接の練習から入らず、志望理由を紙に書くところから始めると進めやすくなります。志望校の検査が何かは、「選抜・評価方法」と県の検査内容一覧で、先に確認しておきます。

12月〜1月:出願の手続きを確認する

志願者情報の登録・入学検査料の納付は、2027年1月12日(火)から2月1日(月)までです(今日から1月12日まで82日)。原則としてインターネットで行い、出願書類の提出は2月2日(火)〜4日(木)です。本人が操作を負担に感じる場合は、保護者が手順を先に確認しておくと、当日あわてません。

出典:千葉県教育委員会「入学者選抜の日程について」(2026年10月22日確認)

家庭で気をつけたいこと

入試の話は、本人にとって「学校に行けていない自分」を突きつけられる話題でもあります。次のような進め方が、続けやすい形です。

  • 「受験する・しない」を最初に迫らない。まず情報だけを一緒に見る
  • 日程と書類は保護者が管理し、本人には選ぶ場面だけを任せる
  • 勉強量を毎日の目標にせず、「今日はこの1単元」のように小さく区切る
  • 気持ちの面での不安が強いときは、学校のスクールカウンセラーや、市町村の教育相談窓口に相談する

お子さんの状態の見立ては、筆者にできることではありません。進路の情報整理と学習の計画に絞って、専門の相談先と役割を分けてください。

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家庭教師は、会社によって月謝・入会金・教材費の有無、講師の層、千葉県公立入試や内申点への対応が大きく違います。先に資料をそろえて、同じ項目で見比べてから話を聞くのが、失敗しない近道です。

資料が届いたら確認したいこと

  • 月謝のほかにかかる費用(入会金・教材費・交通費)と、入試までの総額
  • 登校できない日が続いたとき、授業の日程の変更や休みの扱いがどうなるか
  • 面接・作文など、学校設定検査の練習に対応しているか
  • 講師が合わなかったとき、無料で交代できるか

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まとめ

  • 千葉県の実施要項に、出席日数の少なさを理由に受検できないという定めは、確認した範囲では見つからなかった
  • 調査書の「出欠の記録」は令和8年度の選抜から削除されたが、評定は残る。評定のつかない教科がある場合は、他の資料と合わせて総合的に判定される
  • 自己申告書(様式4)は任意提出で、選抜の資料にならず、提出による不利益な取扱いはしないとされている。ただし様式の文面は「障害又は病気、怪我等」なので、不登校の場合に使えるかは中学校と志望校に確認する
  • 全日制のほか、地域連携アクティブスクール、定時制、通信制という選択肢がある。日程と検査は、県の公開資料で確認する
  • 今日から2月16日まで117日。まず今週中に、評定の状況・志望校の「選抜・評価方法」・自己申告書の扱いの3つを、中学校と志望校に聞いてください