戻る範囲を決めるのは学年ではなく、「最初につまずいた単元」です。中3の授業がわからないからといって、中1の最初まで全部やり直す必要はありません。
今日は2026年10月22日。千葉県公立入試の学力検査(2027年2月16日・17日)まで、あと117日です。全範囲をゼロから戻る時間はありませんが、つまずきの出発点を1つか2つ見つけて、そこだけ戻るなら十分に間に合います。
要点は3つです。戻る範囲は診断で決める/戻る教科は数学と英語を優先する/時期ごとに「戻る」から「入試の形に直す」へ切り替える。この記事では、今日から入試までを5つの時期に区切って、各時期にやることを順に書きます。
10月22日〜11月中旬:まず「どこで止まったか」を見つける
つまずきの原因は、実は1つではありません。調べた塾系の解説記事では、家庭での復習不足、基礎の穴、勉強法のずれ、わからない問題の放置、塾の進度やレベルが合っていないこと、などが並んでいました。原因が違えば直し方も違うので、戻る前に診断が先です。
診断は、次の手順で3日ほどあれば足ります。
- 学校の定期テストや模試の答案から、間違えた問題を数学・英語で10問ほど選ぶ
- それぞれの問題が「何年生のどの単元の知識を使うか」を、教科書の目次で確認する
- 同じ単元(例:文字式の計算、一次関数、英語の過去形・不定詞)が複数回出てきたら、そこが出発点の候補
- 候補の単元の基本問題を、教科書の例題レベルで解かせて、解けるか・説明できるかを見る
「解ける」だけでなく「なぜその式になるか、口で説明できるか」まで見るのが目安です。答えを写して正解している状態は、戻る必要があるかどうかの判断材料にならないからです。
塾以外の選択肢も含めて、戻り学習を誰とどう進めるかを早めに比べておきたい方は、千葉県に対応している家庭教師を無料で比べられるサービスもあります。
診断のときに見落としやすいこと
勉強の遅れは、本人が言い出さないかぎり、生活の様子からは見えにくいものです。江戸川区の教育相談センターのページでも、勉強の困りごとは気づかれにくく、周りと比べて自信をなくすと学校に行きづらくなることがある、と説明されています。点数を責める形で診断を始めると、本人が答案を隠すようになります。
「どこで止まったかを一緒に探したい」と伝えて、見つかった穴を「ここを直せば先が進む場所」として扱うと、診断が続きます。
「小学校の内容まで戻るべきか」で迷ったら
診断の結果、分数や小数の計算、割合といった小学校の内容でつまずいていることもあります。その場合は、小学校の単元まで戻って構いませんが、範囲は「中学の単元で使っている部分だけ」に絞ります。たとえば、方程式でつまずいているなら分数の計算、比例でつまずいているなら割合や比、というように、中学の単元から逆引きして戻ります。
逆に、診断で「出発点は中2の1学期の単元だった」とわかったのに、安心して中1から全部やり直すのは遠回りです。戻る範囲は、広げるほど入試までに終わらなくなります。迷ったら、「そこを飛ばしたまま今の単元の例題が解けるか」を基準に、解けるなら戻らず、解けないなら戻る、と決めると判断がぶれません。
保護者がやること・やらないこと
- やること:診断の答案を一緒に眺める、戻る単元の一覧を紙に書いて見える場所に貼る、週末に「今週どこまで戻れたか」を本人に話してもらう
- やらないこと:保護者が教科書を見て教え込む(教え方で衝突しやすく、本人が説明する機会が奪われる)、他の子の点数や偏差値との比較、戻り学習の量を一方的に決める
本人が「ここがわからない」と言えるようになると、戻り学習は一気に進みます。そのための環境づくりが、保護者の役目だと考えてください。
11月中旬〜12月20日:戻って固める
出発点が見つかったら、そこから現在の単元まで、一本の線でつなぎ直します。学年をまたいで全部やるのではなく、「出発点の単元→その単元を使う今の単元」だけです。
数学と英語を先に戻す理由
数学と英語は、前の単元の理解を土台に次の単元が進む教科です。一方、理科と社会は単元ごとに独立している部分が多く、戻らなくても今の範囲から点を取りやすい傾向があります。戻る時間が限られるなら、数学・英語に8割、国語・理科・社会に2割くらいの配分が現実的です。
数学で苦手な子は、大問ごとの拾い方も合わせて考えておくと、戻る範囲をさらに絞れます。
→ 千葉県公立入試の数学が苦手な中3へ。大問ごとの拾い方・捨て方
1週間の動かし方の例
- 平日(1日40〜60分):戻る単元の教科書の例題→基本問題。1日1単元の一部だけ進める
- 週末(60〜90分):その週に戻った単元を、解説を見ずに解き直す。間違えた問題に印をつける
- 残りの時間:学校の授業の宿題・提出物。戻り学習で学校の宿題が崩れると、内申点に響く
ここで注意したいのが、塾の宿題や学校の課題に追われて戻る時間が取れなくなるパターンです。戻り学習を増やすなら、何かを減らす必要があります。減らす候補は、解けている単元の演習の量、1冊目をやり終えていない状態で買い足した問題集、通学や準備でかかる移動時間です。
学校の期末テスト前は、戻り学習を止めてテスト範囲を優先して構いません。テスト範囲の中に戻りたい単元が入っているなら、むしろ一石二鳥です。期末テストの日程は学校ごとに違うので、学年便りで確認してください。
塾・個別・家庭教師・自習。戻り学習に向くのはどれか
戻り学習を一人で進められるかどうかは、「わからないところを自分で見つけて、自分で解決できるか」で決まります。それぞれの向き不向きは次のとおりです。
集団塾
- 向く:今の単元はわかるが、演習量と競争環境がほしい子
- 向かない:戻りたい単元が授業の進度と違う子。授業が先へ進むので、戻る時間が別に必要になる
個別指導塾
- 向く:戻る単元の指導を、通塾の形で受けたい子
- 向かない:講師が決まらず、毎回変わる体制だと、診断の積み上げが途切れる
家庭教師
- 向く:部活や通塾の時間が取れない、苦手単元だけ戻りたい、学校の進度や内申対策に合わせたい、集団のペースが合わない子
- 向かない:自宅で勉強するほうが集中できない子。講師との相性が合わなかったときの交代の条件を事前に確認しておく必要がある
通信教育・自習
- 向く:学年をまたいで戻れる教材を使い、自分でペースを守れる子
- 向かない:わからない箇所で止まったまま、進まなくなる子
ここまで見てきたように、戻る単元が人によって違うこと、学校の進度に合わせながら戻る必要があること、そして残りは117日しかないことを考えると、「何をどの順で戻るか」を一緒に決めてくれる相手がいるほうが、遠回りが少なくなります。そのため、千葉県に対応している家庭教師の料金を、無料で比べておくと、塾や自習と並べて判断しやすくなります。
- 診断をしてみたら、数学か英語で出発点が中1・中2の単元まで遡った
- 部活や今の塾の宿題で、戻り学習の時間が取れていない
- 集団授業では質問しにくく、わからないまま進んでしまう
- 家で教えようとすると親子でぶつかってしまう
家庭教師比較くらべーるなら、千葉県に対応している家庭教師会社の料金や口コミを見比べて、気になる会社の資料を無料でまとめて取り寄せられます。
今の塾が合っていないのか、足りないのかを先に整理したい場合は、こちらも参考になります。
→ 塾に通っても成績が上がらない中3へ。千葉の秋の立て直し方
12月下旬〜1月上旬:冬休みで「入試の形」に切り替える
冬休みは、学校の冬休みの期間(日程は学校ごとに異なります)にまとまった時間が取れるので、戻り学習の仕上げと、入試問題の形に慣れる練習を同じ時期に行う区切りです。
- 戻った単元を、入試レベルの問題(千葉県の過去問の該当する大問)で解き直す
- 解けなかった大問は、そこでもう一度「出発点」を確認する
- 過去問は、学力検査の時間(英語60分、ほか各50分)に合わせて、1教科ずつ時間を測って解く
過去問をいつから、何年分やるかは、別の記事でカレンダーにしています。
→ 千葉県公立入試の過去問はいつから?今日から2月までの時期別の進め方
冬期講習を使うかどうかも、この時期の判断になります。申し込みの前に比べる手段は、次の記事で整理しています。
→ 冬期講習は必要?千葉の中3が申し込む前に比べる4つの手段
1月:出願登録が始まる前に、手を広げない
千葉県公立入試では、志願者情報の登録・入学検査料の納付が2027年1月12日(火)から2月1日(月)まで、原則インターネットで行われます(今日から1月12日まで82日)。登録が始まるころは、新しい問題集に手を出すより、戻った単元の定着確認と、間違えた問題の解き直しに時間を使うほうが得点につながります。
- 新しい教材は増やさず、これまで使ってきた問題集の「間違い直し」を回す
- 戻った単元を使う大問は、毎週1回、時間を測って解く
- 学校設定検査(面接・作文など)の有無と内容を、志望校の「高等学校別検査の内容等一覧」で確認しておく
出典:千葉県教育委員会「入学者選抜の日程について」(2026年10月22日確認)
2月:入試前の2週間は、戻らない
志願・希望の変更(2月9日・10日)を過ぎて、学力検査(2月16日・17日)が近づいたら、新しく戻る単元は増やしません。この時期にできるのは、すでに戻った単元を忘れないことと、当日の時間配分の確認だけです。
未発表の項目もあります。学力検査の細かな時間割などは、県の発表や志望校の案内で確認してください。確認先は、県教育委員会の「令和9年度高等学校入学者選抜情報」のページです。
今日から学力検査まで117日。診断に3日、戻る期間に約1か月半、冬休みに入試形式への切り替え、という流れで動くなら、相談先を決めるのは早いほど選択肢が残ります。家庭教師は、会社によって月謝・入会金・教材費の有無、講師の層、千葉県公立入試や内申点への対応が大きく違います。先に資料をそろえて、同じ項目で見比べてから話を聞くのが、失敗しない近道です。
資料が届いたら確認したいこと
- 月謝のほかにかかる費用(入会金・教材費・交通費)と、入試までの総額
- 学年をまたいで、苦手単元まで戻る指導をしてもらえるか
- 学校の進度や定期テストの日程に合わせて、指導の内容を変えてもらえるか
- 講師が合わなかったとき、無料で交代できるか
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まとめ:時期ごとの「やること」を一覧にします
- 10月22日〜11月中旬:数学・英語の間違いから、出発点の単元を1〜2つ見つける。責めずに一緒に探す
- 11月中旬〜12月20日:出発点から今の単元までを、1週間単位で戻る。期末テスト前は学校の範囲を優先
- 12月下旬〜1月上旬:戻った単元を、過去問の該当する大問で時間を測って解き直す
- 1月:新しい教材を増やさず、間違い直しを回す。志望校の学校設定検査の内容を確認する
- 2月:新しく戻らない。時間配分と持ち物の確認だけにする
まず今週中にやることは1つです。直近の数学と英語の答案から、間違えた問題を10問選び、教科書の目次で単元に当てはめてください。出発点が見つかれば、「どこまで戻るか」の答えはそこで決まります。






